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〈論調〉 統一部長官の「記念演説」非難

 2日、南朝鮮の統一部長官の玄仁澤が統一部「ねつ造」41年と関連して記念演説を行った。

 演説で玄仁澤は「当面の課題は南北関係を本軌道に乗せること」であると言い、「今、南北関係は前進している」だの、この2年間、自分らが「南北関係を立派に導いてきた」だのとでたらめなことを言った。また、北南関係に核問題をもちこんで「核問題の敷居」をこえて「協力」へと進むことが統一部に付与された「時代精神であり実践課題」であると述べた。

 南朝鮮の保守当局は執権初期から両北南共同宣言を否定して外部勢力依存と同族対決を鼓吹し、順調に発展していた北南関係を最悪の危機に追い込んだ。

 問題は共同宣言否定、まさしくここにある。共同宣言を否定するのは取りも直さず、北南関係に対する否定であり、統一否定である。

 玄仁澤らが願う「南北関係の本軌道」は、ほかならぬ対話も協力もない完全な隔絶、破局状態の北南関係である。

 玄仁澤が核問題を取り上げて公言した「時代精神と実践課題」についても重大視せざるをえない。

 われわれが再三宣明したように、核問題は北南関係問題とは何のかかわりもない。外部勢力の対朝鮮敵視政策によって生じた核問題を民族問題である北南関係と無理やり結び付けるのは本質において、核問題を口実に北南関係の改善を拒否し、外部勢力と結託して反北対決騒動を悪らつに起こし、あくまでも北侵野望を実現するための偽装策である。玄仁澤がこうしたことを指して「時代精神」だの、「実践課題」だのと騒ぎ立てたのを見ると、保守一味の今後の態度が十分に分かる。

 とりわけ憤激を禁じえないのは、彼が北南関係での「原則固守」をうんぬんし、関係者らを「焦ったり、急いではならない」と扇動したことである。これは、彼らが今まで「待つ戦略」「牛歩千里」をうんぬんし、北南関係の改善を系統的に破たんさせてきた自らの反統一行為を少しも反省していないことを物語っている。

 6.15統一時代の流れに挑戦して自分らの反統一的な対決政策を合理化し、それをいっそう悪らつに強行する下心を抱いている玄仁澤のような反統一逆賊がのさばる限り、北南関係はいつになっても改善されえない。(労働新聞4日付論評)

[朝鮮新報 2010.3.12]