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「攻撃しないという国際保証が重要」 IAEA前事務局長

 国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ前事務局長が朝鮮を核保有国であるとあらためて主張した。

 同氏は12日、世界原子力首脳会議閉幕後の記者会見で、朝鮮が昨年に第2次地下核実験を行ったことに言及し、朝鮮を核保有国として認めなければならないと述べた。

 これに先立ち、会議の基調演説でも同氏は、現在の核兵器保有国は9カ国であると明らかにすることにより、朝鮮を核保有国に含めた。

 同氏は、朝鮮半島の核問題は圧力と制裁の方法で解決できないし、朝鮮を攻撃しないという国際的な保証が重要であると強調した。

 米国のAP通信、カンボジアのクメール通信(AKP)をはじめ各国のマスコミは、エルバラダイ氏が朝鮮を核保有国に認めたとし、同氏が世界で核兵器保有国は全部で9カ国であると述べたのはそのうちの1国が朝鮮であることを念頭に置いたものである、朝鮮に対する国際的な安全保障の問題を強調したのは現在朝鮮が主張している平和協定締結を意味する、長期間IAEA事務局長を務めた同氏が朝鮮を核保有国に断定したのは確実な科学的根拠に基づいた発言であると評した。

 一方、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」8日付は、朝鮮の核保有が他国の核保有計画を助長するという論理の不当性を明らかにする論評を掲載した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2010.3.26]