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上海万博 注目集める朝鮮館 中国副主席も参観

朝鮮館の前にできた行列(写真はすべて朝鮮商業会議所提供)

朝鮮館を訪れる中国の習近平副主席

朝鮮館の内部

 上海国際博覧会の朝鮮館が中国と各国の参観者の注目を集めている。

 朝鮮は、最高人民会議常任委員会の金永南委員長を団長とする政府代表団を派遣。4月30日に行われた開幕式に参加し、翌日、会場の朝鮮館と中国館を見て回った。

 190余カ国と50余りの国際機構が参加した今回の博覧会は、史上最大の博覧会となっている。

 博覧会の開幕とともに朝鮮館も披露された。

 博覧会の準備のために上海に滞在し、最近帰国した朝鮮商業会議所の関係者によると、開幕式当日に朝鮮館を訪れた中国の習近平副主席は、朝鮮の上海万博参加は中国人民と政府に対する支持と連帯の表れであると述べ、朝鮮館の運営で成果を収めることを期待すると語った。

 朝鮮の国際博覧会参加は初めて。当該機関では上海万博の朝鮮館の運営準備を昨年から行ってきた。

 貿易省のク・ボンテ次官を上海国際博覧会の朝鮮民主主義人民共和国展示区域総代表に選出し、非常設の準備委員会を組織した。一方、朝鮮の権威ある設計グループである白頭山建築研究院が展示場の設計を行い、昨年11月から内部工事が行われた。博覧会期間に行う芸術公演と切手展示会、手工芸品および図書展示会、企業相談会などの準備も進めた。

 上海万博は10月末まで開催されるが、9月6日には現地で「朝鮮民主主義人民共和国の日」行事が行われる。現在、その準備も行われているという。

 朝鮮館は「大同江文化に基づき繁栄する平壌」というテーマで作られた。展示場に入ると左側に、近代的な都市に変ぼうした平壌の姿を大型画面に映し出している。

 展示場入口の右側には、大城山城と高句麗壁画古墳など、平壌の悠久の歴史を示すレプリカが展示された。

 朝鮮の民俗と風習、歴史遺跡、美しい平壌の四季と保健、教育、芸術など各部門の成果が大型液晶テレビで流されている。

 朝鮮館を訪れた多くの中国人民と世界各国の参観者は、制限されたスペースに朝鮮と平壌の発展ぶりがよくわかるように展示場が作られていると評価しているという。

 ある中国人参観者は上海万博に世界のほぼすべての国が参加して自国の展示館を設置したが、展示館の建物正面に国旗を描いているのは朝鮮館だけだとしながら、朝鮮の人たちの強い愛国心を感じることができたと語った。また、朝鮮に積極的な支持を送るとともに、中朝両国の友好の伝統を引き続き深めていく意向を示したという。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.5.19]