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南の学者が論文 核融合成功報道に対する過小評価に警鐘

 南の政治や北の動向を分析している韓国民権研究所のクァク・トンギ常任研究員は、13日発表した論文で、核融合に成功したとする労働新聞12日付報道と核融合に関して北が過去に報道した内容を比較しながら、北の科学技術を過小評価する南朝鮮当局や専門家らに警鐘を鳴らした。

 南のメディアは、今回の核融合報道について「北の技術と経済力では無理だ」とする専門家の見解を大きく紹介している。南朝鮮当局者にいたっては「ありえない」と断定している。

 しかし朝鮮では久しい前から核融合に関する研究を行ってきた。

 労働新聞1989年5月8日付は、1面に、金日成総合大学の研究集団が常温で核融合反応を実現させるのに成功したと報じている。新聞は、核融合反応を確認したとし、この分野の研究事業をより発展させることのできる担保を得たと指摘した。

 クァク・トンギ研究員は21年前のこの報道内容に触れながら、「1989年の報道内容が事実であるなら、北はすでに1989年に超伝導現象に対する一定の研究成果を収めていたことになる」「2010年5月12日と1989年5月8日の報道を合わせて見ると、北は1989年に初歩的な核融合反応を確認し、その研究成果にもとづいて20年間技術開発に努めた結果、今回、エネルギー効率面で活用可能な核融合反応に成功したと判断できる」と指摘した。

 そして、北の科学技術水準全般に対する再検討が即時なされなければならないと主張。何の事実関係の把握もなしに、ただ西側で成功できなかったので成功するはずがないと判断し、北の科学技術を過小評価することは百害無益だと指摘した。

[朝鮮新報 2010.5.19]