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〈論調〉 北侵野望あらわにした「野外機動訓練」

 南朝鮮の好戦勢力が10〜14日、陸軍第17師団の連隊を動員し仁川と富平一帯で「野外機動訓練」を行った。南朝鮮で毎日のように北侵戦争演習が行われているだけに、1個連隊の「野外機動訓練」くらいはありふれたことかもしれない。

 しかし、この「野外機動訓練」が見過ごせない重大な危険性をはらんでいるので問題視せざるをえない。

 南朝鮮の好戦勢力はマスコミに、「野外機動訓練」を行う軍部隊が「北進連隊」であると公開した。これは前例のないことで、南朝鮮の保守執権勢力が歴代のどの統治者よりもいっそう露骨に北侵戦争挑発に狂奔する悪質な好戦狂であることを物語っている。

 今回の「野外機動訓練」は、彼らが追求する同族対決策動の縮図である。

 保守勢力が戦車をはじめ重装備を動員して空砲弾を発射する「北進連隊」の「野外機動訓練」をマスコミに公開したところに事態の重大さ、危険性がある。人民の中に同族との戦争が不可避であり、「北進」しなければならないという侵略的な戦争意識を注入しようとするのが保守勢力の下心である。彼らがマスコミを押し立てて「野外機動訓練」期間、「道路交通を統制し、騒音を出すこともあり得る」ので「協力と理解を請う」とうそぶいたのは決して理由のないことではない。

 北進野望をあらわにした「北進連隊」の「野外機動訓練」を通じて、保守勢力をこのまま放置していては全民族が新たな戦争、核戦争の惨禍を決して免れえず、自主統一、平和・繁栄を遂げることもできないことがあらためて実証された。こんにちの現実は、同族対決に狂奔する保守勢力に反対する民族挙げてのたたかいを求めている。

 北と南、海外の全同胞は、戦争の災難を招く保守勢力の同族対決策動を断固粉砕するたたかいをさらに力強く展開するであろう。(民主朝鮮12日付論評)

[朝鮮新報 2010.5.19]