〈論調〉 南朝鮮一部マスコミの対北中傷報道に警告 |
南朝鮮の一部マスコミが保守当局の北南対決策動を庇護して北側の正当な措置を中傷する謀略宣伝に血道を上げている。 果ては、金剛山観光問題と関連して「今はぐらつく対北原則を真っすぐ立てることが重要」であるだの、「観光はゆっくりやっても構わないこと」などとためらいなく紙面に掲載している。これは、南朝鮮の一部マスコミが保守当局の小間使い、同族対決策動の旗手に転落したことをはっきりと示している。 彼らが口にする「対北原則」なるものは、保守当局が掲げた同族対決の「原則」である。売文家が「原則固守」を叫んできた保守当局に「ぐらつく対北原則を真っすぐ立てよ」と訓示するのは結局、同族対決策動を今よりもさらに強化せよということである。これは、絶対に許されない犯罪行為である。 人民に真実を伝えるのはマスコミの使命である。1970年代に「東亜日報」が「維新」統治輩の言論弾圧に抗議して削除された記事を編集した紙面を空白のままにした新聞を発行したのも、人民に真実を伝えるためであった。南朝鮮のマスコミ界が不義を強要する独裁権力に立ち向かって真実を擁護し、屈することなくたたかったこうした実例は少なくない。 南朝鮮のマスコミ界が先輩たちの闘争精神を継承していくことはできないまでも、独裁権力の下手人になり、同族対決の先鋒役をしてもよいのか。南朝鮮のマスコミの保守化、御用化、反動化がこのように深刻な状態に至ったのは、実に嘆かわしいことである。 警告するが、民心に逆行して真実をわい曲する売文家が行き着く先は、民族の厳しい審判を受けること以外にない。南朝鮮のマスコミ界でおごっていた趙甲済がわずかな金に良心を売って独裁権力にこびへつらい、同族対決に狂奔して正義を愛する人民の懲罰を受けたのはその端的な実例である。南朝鮮のマスコミ界は、ここから教訓を得て誠実に反省すべきであり、民族に背を向けて同族対決に活路を求める独裁権力の下手人役をこれ以上してはならない。 われわれは、全同胞と共に南朝鮮のマスコミ界の動向を注視する。(民主朝鮮13日付論評) [朝鮮新報 2010.5.19] |