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カストロ前議長 「天安」号沈没は米国の企て

 キューバのフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長が4日付のキューバ共産党機関紙「グランマ」に発表した「帝国とうそ」と題する文で、南朝鮮の哨戒艦「天安」号の沈没事件に関する見解を披露した。

 カストロ氏は、哨戒船沈没への米国の関与を明らかにする次のような情報消息筋の主張を挙げた。

 −「天安」号に対する攻撃は北朝鮮によるものであるということを信じさせるため、米国が企てた作戦ではないかと考えられる。

 −米国が朝鮮半島で緊張を高める主要目的の一つは、日本の首相に圧力を加えて、彼に米軍基地に関する政策を変更させることであった。鳩山前首相は、米海兵隊の沖縄駐屯を認めた自身の決定に重要な作用をしたのが「天安」号沈没事件と関連する緊張状態であったことを認めた。

 −「天安」号沈没時、その水域にはフォールイーグル合同軍事演習に参加した米海軍艦船4隻があった。疑わしい魚雷が残した金属および化学物質に対する調査結果を見れば、それが朝鮮のものではないことがわかる。

 −フォールイーグルに参加した艦船の一つである米国艦「サルバー」号が「天安」号沈没時、白島に非常に近い場所にいたことも疑問を抱かせる。

 カストロ氏は、結局米国が一つの大仕事、すなわち、日本の鳩山連立政権を除去することをあまりにもたやすくやり遂げたと指摘した。一方で、米国は大変高価な代償を払っていると強調した。そして、政治指導者と世論は米国の帝国主義政策を特徴づける冷笑主義と鉄面皮さを示す証拠資料を持っていると強調した。

[朝鮮新報 2010.6.16]