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「天安」号沈没には矛盾多い ロシア専門家が主張

 ロシアの声放送は7日、南朝鮮の「天安」号沈没事件に関するロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センター所長の次のような見解を紹介した。

 「天安」号沈没事件には矛盾した側面が多い。そのうちの一つを見ると、もし、「天安」号が本当に朝鮮の潜水艇の魚雷攻撃によって沈没したのであれば、潜水艇はどこに行ったのかということである。当時、その水域では現代的な監視システムで装備された米国と南朝鮮の軍艦が軍事演習を行っていた。

 政治目的を狙った挑発であるという主張もある。それゆえ、「天安」号沈没の原因を明白にし、主謀者を捜し出さなければならない。

 われわれは、朝鮮半島の情勢が段階的に悪化しないようにすべきであると主張する。

 一方、同放送は、南朝鮮の平沢基地にある「天安」号の胴体を見て回ったロシア通信社記者の所感も次のように伝えた。

 同記者は、調査団の調査結果に強い疑惑を表し、南側が主張するように朝鮮がいわゆる「報復」を目的としたなら、なぜよりによって早期警戒システムで装備された米軍の原子力潜水艦まで動員された大規模合同軍事演習の期間を選択したのかと問い返した。

 そして、今回の事件を通じて南朝鮮は、米国からより多くの兵器を搬入するなど軍事力増強計画を採択したし、日本は在日米軍兵力の半分以上が展開されている沖縄からの米軍完全撤退に関する以前の決定を慌てて取り消したと述べた。

[朝鮮新報 2010.6.16]