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〈論調〉 「天安」号事件説明会は茶番

 さる15日、南朝鮮当局は「民軍合同調査団」の烏合の衆を国連安全保障理事会構成国代表の前に押し立てて、「天安」号沈没が「北の魚雷攻撃」によるものだとする調査結果と証拠資料に関する説明会を開いた。

 今回、南朝鮮が調査結果を国連の舞台にまで持ち込んで騒ぎを起こしたのは爆笑を誘う茶番である。あらゆることを並べ立てて話術を尽くしたが、演劇はあくまでも演劇なのである。

 「天安」号沈没事件が、李明博一味が外部勢力と結託して仕組んだ世界的にも類例のない詐欺・謀略劇であることは、われわれだけでなく南朝鮮各界も認めている事実である。

 先日、南朝鮮の参与民主主義と人権のための連帯(参与連帯)と平和と統一を開く人々(平統サ)をはじめ各団体が国連安保理の理事国に書簡を相次いで送った事実もこれを証明している。

 事件の解明されてない8つの疑問点と調査過程の6つの問題点を強調して南朝鮮各界の共感を呼び起こした参与連帯は書簡で、調査結果に「多くの疑惑が残っているので追加調査が必要である」と主張した。

 平統サは、南朝鮮当局の主張を否定する論ばくの余地がない資料を列挙し、万一、国連安保理が事件に関して科学的で客観的な証拠もなく北を非難する決議や声明を採択する場合、機関の公正さは損なわれ、朝鮮半島と世界の平和を害する結果を招くであろうと警告した。

 現在、当局の調査結果に対する野党と市民社会団体、民間の専門家の疑問が日々大きくなっているのはもちろん、世界の多くの国と公正な世論も事件を南朝鮮が米国と共謀、結託して仕組んだ自作劇として断罪している。

 諸般の事実は、李明博が「天安」号は「北の魚雷攻撃」によって沈没したとどんなに額に青筋を立てても、南朝鮮人民と国際社会の良心的な世論は事件の謀略的な性格を正確に見抜いていることを示している。

 現在、南朝鮮の警察当局は参与連帯の書簡発送問題に関連して「召還調査」だの何のと大騒ぎしている。自分らが正しく、調査結果が自信のあるものなら、なぜそのように慌て、不安がり、焦るのか。

 南朝鮮当局は国連に行って、どこから拾ってきたのかもわからない証拠のようなものを持って心を込めて説明すれば、国際社会が「あなた方が正しい」と手を挙げてくれるであろうと計算しているようであるが、ねつ造品をもって他人を「罪人」としてミスリードしていた時代は過ぎた。(労働新聞22日付論評)

[朝鮮新報 2010.6.25]