日本が国連安全保障理事会常任理事国入りのための有利な環境を整えようとあがいている。
さる9月1日、日本の岡田克也前外相がカリブ共同体・共同市場(カリコム)を構成している各国外相との個別会談を行った。岡田は席上、日本がこれらの国の経済発展のために協力などを通じた技術支援に取り組むと秋波を送り、日本の国連安保理常任理事国入りを支持するよう哀願した。
鉄面皮で身のほど知らずな行為であると言わざるをえない。
国連安保理の常任理事国の数を増やす場合、それは当然、世界の平和と国際社会の民主化のために寄与できる国々が選出されなければならない。
周知のように、日本はかつて特大型反人倫犯罪を働いたことにより、国連憲章に敵国として登録されたし、こんにちまでも恥ずべき汚名をすすげずにいる。
もし、日本が人類に負った自らの法的・道徳的責任と義務を忘却していないのであれば、そして心から国際平和と繁栄に寄与する意思があるなら、すでに以前に過去の犯罪に対する清算の勇断を下すべきであった。
しかし、日本は敗戦から65年に当たるこんにちまでも過去の犯罪行為について反省も、賠償もしていないし、過去の犯罪を清算することに関する国際社会の要求に欺まん的な「おわび」談話のたぐいで済まそうとしている。
自分の成すべきことはしないでおきながら国連の責任ある地位を占めようとする日本を指して、人々が破廉恥で道徳的に低劣な国、度量が狭く利害の打算だけを優先させる腹黒い国であるとやゆ、嘲笑するのはあまりにも当然である。
主人の米国の顔色をうかがうことが習慣となった日本は、国際舞台で恥じることなく主人の言葉にそのまま従っている。このような日本が、身のほど知らずにも国連安保理常任理事国になろうとあがいているのだから、世間の笑い種になるのは当然だ。
国連安保理常任理事国拡大問題を討議する上で日本は当然除外されるべき第一の対象である。日本は、国際的正義と民主主義、平和を守護することを使命とする国連安保理の責任ある地位を身の程知らずに狙う前に、血塗られた過去の犯罪を誠実に反省して清算しなければならない。(9月26日付民主朝鮮論評) [朝鮮新報
2010.9.29] |