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〈論調〉 G20前の殺伐な雰囲気

 南当局が11月、ソウルで開かれる国際会議(G20)を機に、誰それの「挑発」に備えるという名目の下に大騒ぎしている。

 すでに、合同参謀本部にはいわゆる「挑発」に備えた作戦本部が設置された。南軍部は、「北方限界線(NLL)侵犯」など、「挑発」類型まで設定し、殺伐な対決雰囲気を醸成している。

 今回の騒動は極めて不純で挑発的な性格をはらんでいる。

 一言で言って、「天安」号事件のでっち上げから始まった謀略劇の第2幕として、ありもしない北の「脅威」と「挑発」を積極的に宣伝してそれを口実に南朝鮮はもちろん、国際的範囲で反北対決騒動をよりいっそう強化するための醜悪な陰謀である。

 われわれにあえて「挑発者」のレッテルを張り付けて朝鮮の対外的権威を傷つけ、対決戦争策動を合理化しようとするのが南朝鮮保守一味の醜い下心である。われわれに軍事的挑発と脅威を絶え間なく加えている南当局が、むしろ自分の方から「挑発」や「脅威」を騒いでいるのだからどんなに破廉恥であろうか。

 われわれは今、北南間の緊張状態を緩和して関係改善を図るためあらゆる合理的な提案を打ち出し、その実現のために誠意の限りを尽くしている。

 しかし、南当局は旧態依然として対決に固執し、われわれを引き続き陥れようとしており、情勢をさらに破局へと追い込んでいる。(労働新聞1日付論評)

[朝鮮新報 2010.11.10]