栃木朝鮮初中級学校・初級部２年　鄭芽弦

　妊娠した先生を子どもたちが囲み、寄り添って、お腹に優しく触れている。

　生命の不思議に対する子どもなりの新鮮な驚きと、まるで自分の弟や妹が生まれてくるような素直な喜びが画面いっぱいに表現されている。

　この時期の子どもたちは、活動の場が家庭から学校へと移り、そこでの生活が人格形成上とても重要な役割を果たし始める。この小さな学級での温かい交わりもまた子どもたちにとって大きな意味を持つ経験となるだろう。

　朝鮮学校の素朴な日常が描かれた優しい絵である。（中央審査委員・金明和）

［朝鮮新報 2010.12.15］