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さわやかな空手選手

アジア競技大会に出場 康成志さん

 幼い頃から武道に憧れた。愛知朝鮮中高級学校高級部で空手道部に入部後、いつか朝鮮代表として「世界を見たい」と思うようになった。「孫たちは全員朝大に行くように」という祖父母の言葉を守り、朝鮮大学校へ進学。国際政治学を専攻するかたわら、部活動にも打ち込んだ。2年生のときに関東学連1部昇格に貢献し、4年生となった現在は主将を務める。

 中国・広州で行われた第16回アジア競技大会の空手競技(67キロ以下級)に出場。昨年のアジア空手道選手権に続く2回目の朝鮮代表選出となったが、大会初戦の2回戦(1回戦シード)で惜しくも敗退した。

 岐阜県出身で家族思いの22歳。「いつどんなときも鍛錬の精神を忘れることなく、朝鮮人としての自負心を持って生き、空手を通じて子どもたちに夢を与えたい」とさわやかな表情で話した。(東)

[朝鮮新報 2010.12.20]