〈投稿〉 全国高校ラグビー選抜大会を観戦して |
今大会の大阪朝高ラグビー部のたたかいは名文句を並べたて演出されたどんな名演説よりも興奮と感動に色どられた珠玉の一編とも言うべきものでした。 圧倒的物量を誇るラグビーの名門校を連日連戦打ち破り、その不屈の精神、闘志で決勝戦にまでのぼりつめたその勇姿は、このうえない誇りであり涙なくして見ることはできませんでした。 大阪朝高の生徒たちのどこにそれほどの力がひそんでいたのだろうか? それは生徒一人ひとりの胸深くに刻み込まれたもの−日本政府による執ような敵視政策と差別の壁を突き破らんと日々たたかっている同胞、学父母、全国の生徒たちの切なる願いが強く刻み込まれていたに他なりません。 生徒たちはとことんフェアプレーに徹しながらも、あくなき闘志を持ってたたかいました。 仕事や生活に追われ、ややもすると消極的になる大人たちを励ましてあまりあるものでした。 大阪朝高ラグビー部! 在日同胞すべてのチャラン(誇り)! ウリハッセン(朝鮮学校の生徒)たちは希望の星であるばかりか力の源です。 ウリハッセン、オリニ(子ども)たちのためなら、惜しいものは何もありません。 ウリハッセン、オリニたちの権利と未来のために! (鄭洙敦、74、埼玉県) [朝鮮新報 2010.4.21] |