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第21回在日朝鮮オモニ中央バレーボール大会 京都「トッキ」が初優勝

 第21回在日朝鮮オモニ中央バレーボール大会が17〜18日、兵庫県の明石中央体育館で行われた。予選を勝ち抜いた北海道から九州までの21チーム、270人の選手たちが熱戦を繰り広げた。

 総連兵庫県本部の盧武鉉委員長、在日本朝鮮人バレーボール協会の金世正理事長と「達圭副会長、兵庫県体育協会の黄泰益会長、兵庫県バレーボール協会の崔敏夫会長、女性同盟中央の姜秋蓮委員長らが同胞たちと試合を観戦した。

各試合でオモニたちのパワーが炸裂した(右側が優勝した京都「トッキ」チーム)

 初日の予選リーグを全勝して決勝リーグに進んだのは、大会3連覇を狙う東京・大田と府バレーボール連盟傘下の9つのチームが常に活動している大阪のチーム(生野南、東大阪南、中西)、上位常連の愛知・南と神奈川・中北、久々の参加ながらも存在感を示した和歌山、京都「トッキ」の8チームで、接戦の末に京都「トッキ」が優勝を手にした。オモニバレー大会での京都のチームの優勝は今回が初めて。

 京都では各朝鮮学校学区ごとにオモニバレーチームがあり、「トッキ」は京都朝鮮第1初級学校学区の幅広い同胞たちが参加して2001年に結成された。オモニ中央バレーボール大会には4年前に初参加した。

 金初美主将は、「あの時は全敗だった。その後、週1回の練習を積んできたが前回大会は7位。今回は家族はもちろん、応援してくれた同胞、学父母に感謝したい」と優勝の喜びを語った。そのうえで、「高校無償化」問題や「在特会」の騒動などがある中で、京都の同胞たちにいいニュースをプレゼントできたことが何よりもうれしいと力強く話した。

 「トッキ」は、予選リーグから決して楽な試合ばかりではなかった。相手のアタックを粘り強く拾ってつなぎ、デュース、フルセットに持ち込んでの優勝だった。

 金主将は団結力が一番の自慢だと述べながら、技術面でもメンタル面でも互いに支えあいながら、さらに大きな力を育み次回も優勝したいと抱負を語った。

 表彰式で李勝鮮競技部長が講評を行った。

 李競技部長は、全試合でオモニたちの気持ちと実力が遺憾なく発揮されたと述べながら、「平均年齢において最年長の関東シニアと最年少である中西の試合は、『先輩の貫禄』と『新しい世代のパワー』が正面からぶつかり合った素晴らしい試合だった」と振り返った。

 一方、今大会をきっかけに「10回賞」が制定され、オモニバレーボール大会に10回参加した選手たちが表彰され、記念品が授与された。

 参加者たちは、「40年近く行われてきた中央オモニバレーボール大会は私たちの誇り。女性同盟の力、オモニたちの力がどんなに強いかを再確認した」「大会には各地の選手たちが集まるので、学びの場になり多くの刺激を受けた。バレーボールはもちろん、地域でのさまざまな活動で成果を収め、2012年に愛知で行われる22回大会に臨みたい」などと感想を述べた。【女性同盟中央】

■大会成績

 @京都「トッキ」A大阪・生野南B東京・大田C大阪・東大阪南

[朝鮮新報 2010.4.28]