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大阪朝高ラグビー部、花園予選のAシード獲得

府大会初優勝かけ、16日に決勝戦

多彩な攻撃で相手の守備を何度も突破した大阪朝高

 大阪朝鮮高級学校ラグビー部が9日に行われた第65回大阪高等学校総合体育大会準決勝で常翔学園高校を57−10で下し、「冬の花園」(第90回全国高校ラグビー大会)の出場権を争う府予選のAシード権を獲得した。

 大阪朝高は準決勝で試合開始から終始主導権を握り、9トライを挙げ目標の50得点を奪う圧勝劇を演じた。

 負傷欠場した主将に代わりプロップ(3番)のポジションに付いた黄尚玄選手(高3)は、大きな声と笑顔でチームを鼓舞し勝利に貢献した。

 観戦した東京闘球団「高麗」の姜宗卓代表は「しっかり足元にタックルして守りからチャンスを生むきれいなラグビーを見せてくれた。チーム全員、自分がやるべきことを理解している。在日同胞ラグビーの代表的なプレーであり手本でもある。力をもらい多くを学んだ」としきりに感心していた。

9トライを挙げ圧勝した大阪朝高(白)

 一方、試合後には金寛泰主将が選手全員を集めて叱りつける一幕があった。最後の数分間で2トライを奪われるなど、緩慢なプレーが目に付いたからだった。

 「(選抜大会の決勝など)試合終盤に失点する詰めの甘さが目立っている。最後まで走るのが朝高のラグビーだ。体を張っていない選手がいたから指摘した」

 呉英吉監督もタックルに行った選手を誰もフォローに付かなかった終盤の場面を挙げ、「チームメートを助けるラグビーの基本精神に欠けたプレー」と厳しく指摘した。

 強豪相手に圧勝しながらも気を引き締める大阪朝高の姿を見たラグビー関係者たちは、「まだまだ伸び白があるようだ」と語っていた。

 初の府大会優勝をかけた決勝戦は16日、花園中央公園多目的球技広場(東大阪グラウンド)で行われる。準決勝で東海大学付属仰星高校に競り勝った大阪桐蔭高校と対戦する。(泰)

[朝鮮新報 2010.5.11]