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安英学選手壮行会&応援会設立 埼玉 「夢は必ずかなう」

 「ずっと夢を追いかけられていることの幸せをかみ締めている。多くの方の支えがあって今がある。ここでもらったたくさんの力をW杯で発揮したい」。安英学選手(大宮アルディージャ)が参加者たちに、そう決意表明すると会場からは拍手が沸き起こった。

 17日、朝鮮代表としてW杯に出場する安選手の壮行会が埼玉県の東天紅(さいたま市)で行われ、総連埼玉県本部の李政晩委員長、アルディージャの渡辺誠吾代表をはじめ、県内同胞や安選手のファンなど、約150人が参加した(写真)。

 壮行会では、安選手が各テーブルを回りながら記念撮影を行い、サイン入りグッズが当たるイベントが催された。

 あいさつに立った渡辺代表は、「安選手が朝鮮代表としてW杯に出場することは、アルディージャにとっても大きな誇り。その経験をチームにも伝えてほしい」とエールを送った。

 また同日、壮行会に先立ち、今シーズンにアルディージャに移籍した安選手を盛り立てようと、「大宮アルディージャ安英学選手応援会」(通称=ヨンハギファミリー、金勝沢会長)が発足した。

 壮行会では、応援会から安選手にスパイクが贈られた。スパイクを手渡した同会の「光幸顧問(埼玉体協顧問)は、その製作にまつわるエピソードを披露した。「『現代の名工』と言われるこの日本人職人が作るシューズは日本のトップアスリートたちも愛用しているほどだが、当初は製作に難色を示した。しかし安選手と直接会い話す過程で、人間性に魅了され、作ってくれるようになった」「こういう青年を育てたオモニ、朝鮮学校の先生たちに感謝したい」と話した。

 この日、壮行会に先立ち、安選手は埼玉朝鮮初中級学校を訪問し、同校の児童生徒たちと交流した。安選手は生徒たちを前にW杯に向けた決意を語り、生徒から「겨라천리마조선(勝て、千里馬朝鮮)」と書かれた横断幕が手渡された。

 また前日の16日には同応援会が、NACK5スタジアム大宮で行われた対サンフレッチェ広島戦に、埼玉初中と栃木朝鮮初中級学校のサッカー部員約60人を招待し観戦ツアーを開催した。(鄭茂憲記者)

[朝鮮新報 2010.5.26]