〈2010W杯〉 ブラジル戦直前、朝鮮代表「準備万端」 |
エリスパーク競技場で公開練習、キム監督が自信語る
【ヨハネスブルク発=李東浩記者】サッカーの朝鮮代表が44年ぶりにW杯の舞台に立つ。今夜(日本時間16日午前3時30分から)ブラジルと対戦する。
1日に南アフリカ入りした朝鮮選手団は、ヨハネスブルク東部のテムビサのマクロン競技場で練習を行ってきた。選手たちは「準備万端」。チーム状態がとても良いという。 朝鮮代表は14日、ブラジル戦の試合会場、エリスパーク競技場で公開練習を行った。多くの報道陣が詰め掛けた。ブラジル人記者のシルバ氏は「鄭大世選手がベストプレーヤー!」などと話していた。イタリア人記者のフレンチェスコ氏は、1966年大会で朝鮮がイタリアを1−0で下した試合を思い起こしながら、「ヨーロッパでは朝鮮代表についてほとんど知られていなかったが、今回の取材を通じて鄭大世選手やホン・ヨンジョ選手、ディフェンス陣の動きを見て、あなどれないチームであることがわかった。今大会でイタリアと対戦すれば、イタリアは負けるかもしれない」と話していた。 練習前に記者会見に臨んだキム・ジョンフン監督は「すべての潜在力を動員し、目標であるグループリーグ突破を果たしたい」と意気込みを語った。 初戦を控えた朝鮮代表選手たちには、朝鮮で名節などに振舞われる民俗料理のチャルトク(餅)が振舞われた。帯同する調理師が勝利を祈念し用意した。 朝鮮代表コーチによると、チームは非常にリラックスしているという。
「ブラジルの攻撃防ぐ方策ある」
キム・ジョンフン監督は13日、本紙のインタビューに応じた。発言は次のとおり。 われわれが対戦するブラジル、ポルトガル、コートジボワールとの3試合は厳しい試合になるだろう。なかでもブラジルは簡単に勝てる相手ではない。しかし、勝ち点3が必ずブラジルに与えられるとは言えない。われわれの選手たちが長所を活かせば勝ち点3を得ることができると自負している。 祖国の人民はもちろん、日本に住むすべての朝鮮の海外公民が朝鮮代表のW杯出場を誇りに感じていると思う。在日同胞たち、サッカーを愛する青少年たちに喜びをもたらしたい。そのために、試合ですべての力を発揮したい。 祖国がわれわれを信じ後押ししているので、やればできる。固い決意でチームが一つになって戦えばできないことはないということを監督を務めて実感した。 チームが集団の力を発揮し相手選手の個人技、攻撃戦術を抑え込む方策もある。選手たちとともに万端の準備をしている。 〈2010W杯〉 朝鮮代表選手たち、ブラジル戦への意気込み語る [朝鮮新報 2010.6.15] |