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朝鮮で各道に体育大学設立へ

地域別、種目別に人材育成

 朝鮮では、スポーツにおける人材需要を地域別、種目別に幅広く満たすため、各道に体育大学を設立する措置が講じられている。すでに黄海北道、咸鏡南道、平安北道で体育大学が設置運営されている。

 黄海北道の沙里院体育大学は、1971年に設立された沙里院体育専門学校をリニューアルして設立された。4月1日に開校式を行い新入生を受け入れた。教育施設、教具備品、体育機材など体育大学運営に必要な機材は国家から提供された。同大学には専門部学部、監督学部、再教育学部が設置されている。

 専門部学部では、素質と希望に応じて道内の中学校4年生(14歳)から選抜し、3年間にわたり社会、自然科目の教育とともに陸上、体操など種目別専攻実技を教えている。

 3年制の専門部課程を修了すると監督学部への入学資格が得られる。監督学部は4年制で、体育基礎知識、現代体育科学技術など幅広い専攻知識を備えた種目別スポーツ専門家を養成する。社会教育、外国語、体育理論、体育基礎理論などの講座と、サッカー、陸上など各種目別の講座がある。

 再教育学部では主に、道内の体育団監督や青少年体育学校の指導員らを対象に現代スポーツの発展すう勢に合わせたさまざまな教育が行われる。

 同大学のチャン・ドンソ学長(52)によると、前身の沙里院体育専門学校は国内で有名なサッカー選手を数多く排出してきた。W杯南アフリカ大会に出場している朝鮮代表のナム・ソンチョル、チ・ユンナム選手も同校出身だ。本大会出場を控え故郷と同校を訪れた両選手は、市民の熱烈な祝福と期待を受けていたという。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.6.16]