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〈2010インターハイ〉 ボクシング 李炯東選手、準々決勝へ

 「全国高等学校総合体育大会」(インターハイ)のボクシング競技3日目の30日は、前日の試合でベスト16入りを果たした朝高5選手が3回戦に挑んだ。

準々決勝に臨む李炯東選手(右)

 ウェルター級の李炯東選手(東京朝高3年)は、宮崎奨選手(愛媛県、松山聖陵高)を4−0の判定で下し、ベスト8入りを果たした。李選手は優勢に試合を進めた。3回には、ガードから距離を詰め、右ストレートをヒットさせ、相手からダウンを奪う場面も。試合後はほっとした表情を浮かべ、「この結果に満足せず、メダルを目指したい」と語った。

 1日、同会場で李炯東選手が準々決勝に臨む。

 一方、フライ級の兪m選手(東京朝高3年)は、佐藤正道選手(三重県、四日市四郷高)と対戦し、惜しくも1−3の判定で敗れた。「やりにくい相手だった。気持ちは負けていなかったので悔しい」と、兪選手は試合を振り返った。アウトボクシングを得意とする兪選手は、この日も持ち前のフットワークを存分に生かしたが、すばやいパンチを放つ佐藤選手の攻撃に思い通りの距離とリズムをつかめなかった。

 フライ級の王賢吾選手(神戸朝高3年)は、今年度の選抜大会チャンピオンである松本亮選手(神奈川県、横浜高)を相手に互角の戦いぶりを見せたが、途中頭を下にさげたとの理由で失格負けした。自分の距離を守りながら、相手の攻撃にすばやく反応しカウンターを放つ王選手に松本選手は、「強かった。とてもうまくて、試合中はあせりを感じていた」と率直な感想を述べた。

 昨年のインターハイに続き春の選抜大会のバンタム級で二冠を果たし、階級をひとつ上げてライト級で今大会に挑んでいる藤田健二選手(岡山県、倉敷高)と対戦したのは、権卓良選手(神戸朝高3年)。固いガードからストレートを放り込む作戦をしっかりと実践し奮闘したが、結果は1−6の判定負けとなった。この間、メンタル面の強化に努めてきた権選手は、「勝ちたかった。技術で勝つのは難しい相手だったが、勝ちに行くという気持ちにぶれはなかった」と成長ぶりを見せた。

 ミドル級の朴志亨選手(東京朝高3年)は、1−5の判定で敗退となった。下坂勇人(西宮香風高)と対戦した朴選手は、「カウンターを狙ったが、相手が積極的に攻撃をしかけてこなかったので、やりにくかった」と感想を述べた。

[朝鮮新報 2010.8.1]