top_rogo.gif (16396 bytes)

東大阪中級サッカー部 「全国」へ 4年ぶり4回目

近畿予選ベスト4確定で

東大阪中級は、高いボールキープ率とチームワークで厳しい予選を勝ち抜いた

 東大阪朝鮮中級学校サッカー部が4年ぶり4回目となる「全国大会」出場を決めた。

 「全国大会」の近畿予選を兼ねた「第59回近畿中学校総合体育大会サッカー競技」のグループ予選リーグが5日、和歌山市の紀三井寺球技場で行われた。大会には、2府4県の予選大会を勝ちあがった12校が出場。上位5チームに「全国大会」への出場権が与えられる。この日は3チームずつ4グループに分かれてのリーグ戦が行われた。

 Bグループに属した東大阪中級は、仰木中(滋賀県)との初戦を7−0で完勝した。

 木津中(京都府)との2戦目に勝てばベスト4が確定し、「全国大会」出場が決まる。200余人の同胞、生徒らの応援も盛り上がりを見せた。

 この試合で東大阪中級は前半23分、セットプレーの早いリスタートから右に展開したボールを金柱英選手(中3)が中央で受け右足で決め先制すると、29分にもコーナーキックから身長180センチ以上ある康英賛主将(中3)が頭で豪快に合わせ2−0と快勝した。

 グループ1位となった東大阪中級は「全国大会」への出場権を獲得した(6日の決勝トーナメントで最終順位確定)。

「同胞を元気づけたい」

「全国大会」出場を決めた東大阪中級サッカー部

 康英賛主将は学父母、教員をはじめとする同胞に感謝の意を示しながら、「全国大会」で活躍し各地の同胞を元気づけたいと話した。また、過去の成績を上回りたいと高い目標を掲げた。

 康主将のオモニ、金玉仙さん(39)は、「監督の下でチーム全体がひとつになってたたかった結果」だと語り、惜しみなく拍手を送っていた。

 東大阪中級はボールキープと早い判断力、チームワークを武器に厳しいたたかいが続いた大阪予選を勝ち上がってきた。4回目の近畿大会出場、そして「全国大会」出場に朴秀勇監督も感慨ひとしおの様子で「 これまで3回出場した『全国大会』ではベスト16という成績を上げたが、今回はより高い目標であるベスト4を目指したい」と語った。

 東大阪中級は過去、1997、2004、2006年の「全国大会」に出場。97年の出場は、団体競技では朝鮮学校初だった。出場した過去3回はいずれも2回戦で敗れた。

 「第41回全国中学校サッカー大会」は、18日から23日(18日は開会式)にかけて山口県の防府市陸上競技場などで行われる。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2010.8.6]