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〈第32回コマチュック大会〉 地元チームも健闘 影で支える地元同胞たち

売店を運営する南大阪オモニ会

 南大阪朝鮮初級学校は、在日同胞Jリーガーの梁勇基選手を輩出した(在学時は泉州朝鮮初級学校)。今大会には和歌山との合同チームで出場している。同チームは、4月から週に1度、南大阪初級の運動場で合同練習に励んできたほか、合宿も行い着実に実力を伸ばしてきた。地元開催ということもあり、会場には例年にも増して多くの同胞が駆けつけた。

 奮闘する選手たちの傍らで大会運営に一役買ったのも地域同胞たち。

 大会3日間を通じ、同校オモニ会を中心に、アボジ会、女性同盟西大阪、堺支部のメンバーらが食券交換所を設け連日来場者たちに飲食物を提供した。

 オモニ会では地元女性同盟支部と協力しながら、5月から緻密な準備作業にとりかかり、当日は早朝から学校と堺支部事務所を借り、150食分のチヂミ、からあげ、キムチのほか冷えたビールやアイスコーヒー、約1000食のお弁当の仕分け作業を行った。また、運営中は、常時学校にメンバーらが待機し追加注文に迅速に対応した。一方、アボジ会は事前に運搬業務や、機材の設置を行うなど地元同胞が一丸となって取り組んだ。その収益はすべて同校に寄付されるという。

 オモニ会の洪貞淑会長は「(主催者側から)この話を依頼されたときは、少しでも学校のためになるならと思い快諾した。要領がわからなくて不安も多かったが、これまで大会開催地だった兵庫に事前に資料をもらい十分調べて準備してきた。また地域の同胞がひとつになり今回の活動に取り組むことで、互いに親交を深める良いきっかけになった」と語った。

 親たちのこうした献身的な姿は選手たちをいっそう鼓舞している。

 「地元開催ということで、いい成績を残さなければと少しプレッシャーを感じていた。けれど、大会成功を影ながら支える同胞の姿をみて、自分たちもがんばろうと思った。次の準決勝(本選大会3部)も絶対に勝ち進みたい」と、南紀成主将(初6)は話した。

 また、文成彪(南大阪)、鄭善幸(和歌山)の両監督は、「会場が近いということもあり、保護者でない同胞も足を運び応援しくれる。とてもありがたい。声援に応えるためにも、最後まで全力で試合に挑みたい」と口をそろえた。

[朝鮮新報 2010.8.8]