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「国体」ラグビー 大阪が準優勝、1点届かず

大阪朝高11選手が出場

大阪朝高の選手たちが府代表チームを牽引した。

 第65回「国民」体育大会(9月25日〜10月5日)のラグビー・少年の部に、大阪朝鮮高級学校ラグビー部の11選手が大阪府代表として出場し準優勝した。5日、市原緑地運動公園臨海競技場で行われた決勝で福岡県代表に惜敗した。

 大阪府代表は、メンバー23人中11人が大阪朝高の選手で構成された。金勇輝選手(CTB)が主将を任されたほか、玄忠賢(PR)、金哲弘(PR)、李京柱(HO)、南宗成(LO)、金志顕(FL)、梁正秋(SH)、朴成基(SO)、金尚浩(WTB)、権裕人(CTB)、高陽日(FB、全員高3)選手が選出された。

 普段は全国大会の出場権を競い合う名門校の選手同士が1つのチームを組んだ。8月から合宿を行い連携を高め、近畿大会を勝ち抜いた。今年度、実績で勝る大阪朝高の選手たちが練習でも試合でもチームを牽引した。

 大阪府代表は、1回戦で佐賀県代表に41−0、2回戦で島根県代表に35−14、準決勝で茨城県代表に29−12で勝利し、順当に決勝まで駒を進めた。

 決勝の相手は福岡県代表。東福岡高校の選手を主体としたチームで大会3連覇に挑んだ。

 前半、大阪は福岡のスピードに対応できず立て続けに攻め込まれ失点。後半7分にもトライを奪われ、0−20とリードを許した。

 徐々にペースを握った大阪は、14、27、30分にトライを決め王者を猛追した。しかし、朴成基選手がゴールを決めたと同時にノーサイド。19−20と1点差及ばなかった。

大会期間中、チームをサポートした大会職員と記念撮影する大阪府代表の選手たち

 大阪の清鶴監督(同志社香里高校)は「序盤で福岡のスピードに対応できなかったことが大きい。最後は粘り強くよくがんばった」と述べた。

 大阪は「打倒・福岡」を掲げ大会に挑んだ。大阪朝高の選手たちも、春の選抜大会決勝で逆転負けを喫した東福岡高校の選手たちと戦うことを楽しみにしてきた。

 金勇輝選手は「福岡はチームのまとまりがあった。でもレベル自体はそれほどかわらないと感じた」と述べた。この間、主将を務めたことで、自分が先頭に立って精神的にチームを引っ張る「キャプテンシー」を学んだという。自身、副主将を務める大阪朝高に「今大会で学んだことを持ち帰りたい」と語った。

 体を張ったプレーが目立った南宗成選手は、大阪の選手たちは中学時代から何度も対戦してきた仲なのですぐに連携を強めることができたという。他校の選手たちとFW陣を形成したことで「自分から前に向かっていく」ことの大切さを学んだという。

 高校ラガーマンにとって、残すは「冬の花園」だけとなった。

「全国制覇」を目指す大阪朝高ラグビー部も練習に励んでいる。猛暑が続いた夏も、合宿や練習試合に明け暮れた。「チーム力はアップしている」という。

 金勇輝選手は「3度目の正直で東福岡を倒したい。そのためにも、まずは府予選決勝に照準を合わせて調整していく。チームのムードは良い」と語る。

 第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会の大阪府予選に挑む大阪朝高はすでにAシード権を得ている。11月7、14、21日(決勝)の試合に勝てば全国大会への出場権が得られる。

[朝鮮新報 2010.10.6]