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〈第90回全国高校ラグビー大会〉 大阪朝高ラグビー 府大会優勝

2年連続、「花園」へ

大阪朝高は相手を寄せ付けない強さを発揮した

 「第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会」の大阪府予選第1地区決勝が21日に行われ、大阪朝鮮高級学校(Aシード)が常翔学園高等学校を53−12で下し、2年連続5回目の「全国大会」出場を決めた。

 花園ラグビー場のメイングラウンドで行われた決勝は、前評判通り、大阪朝高の強さが際立った。

 試合は序盤から動き出す。前半2分、相手ゴール直前の右中間ラックから南宗成選手(3年、ロック)がボールを持ち出しトライ。強さとうまさが光る得点だった。

 前半9分にトライを許し同点にされたものの、大阪朝高の実力はここから発揮される。

ゴールを目指して突き進む大阪朝高の選手たち

 直後の12分、ゴール前5メートルのモールから趙誠慶選手(3年、ナンバーエイト)が抜け出してトライを奪い、傾きかけた流れを引き戻すと、16分、21分、26分にたて続けにトライを決め、勝負を決定づけた。

 後半に入ると、「全国大会」を何度も経験している名門・常翔(2008年に大阪工業大学高等学校から改称)が意地を見せ一進一退の攻防が続いたものの、力で勝る大阪朝高は15分、18分、25分にトライを重ね、圧倒的な強さで「花園」への切符をものにした。

 最後のトライを決めるなどの活躍を見せた高陽日選手(3年、フルバック)は、「朝高有利」の下馬評の中でも「油断なく試合に臨めた」と話した。「ワンプレーずつしっかりと集中できた。相手は強豪校だから、自分たちがチャレンジャーの気持ちで試合に入った。『全国大会』でも、一つひとつ(勝利を)積み重ねていきたい。そして前回の成績を上回りたい」。

優勝の喜びを応援団と分かち合った

 呉英吉監督は「前回大会でベスト4、春の選抜(第11回全国高等学校選抜大会)では準優勝、残すは優勝のみ」だと話しなら、「花園」での優勝を目指してがんばりたいと決意を語った。

 大阪朝高は、第89回大会でベスト4に入った当時のメンバーが多く残っており、呉監督は「身をもって『全国大会』を知っているメンバーが多いことは頼もしい。もっといいラグビーをして大暴れしたい。そのためにも大会までの残り1カ月、準備をしっかりと行いたい」と話した。

 「全国」高校ラグビー大会は、12月27日から来年1月8にかけて花園ラグビー場で開催される。

大阪朝高ラグビーの強さ 感謝の気持ち胸に

[朝鮮新報 2010.11.22]