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協会の取り組み 康勲会長に聞く

 在日本朝鮮人バスケットボール協会では昨年から「選手登録制度」を取り入れた。活動を活発化し、かつスムーズにするための試みだ。

 日本各地の朝鮮初・中・高級学校から一般まで、現在92チーム、980人が登録されている。

 同協会の康勲会長(63、大阪府在住)は、「全般的なバスケレベル向上のための制度作り」だと話す。制度を導入することにより、各学校のバスケ指導員、また児童・生徒たちをはじめとした同胞バスケ選手の意識改革につなげたいという。

 「日本の公式戦でもそうだが、登録選手以外は試合に出られない。選手たちの名前、年齢だけでなく、身長、体重などを名簿化することで、地域や学校別の統計も取りやすくなるし、またチームを強化する分析材料にもなりうる」(康会長)

 近年、各地の籠球団では地域の朝鮮学校児童・生徒たちのクラブ活動を後援する働きかけを強めているという。

 11月3日には川崎朝鮮初級学校で「2010神奈川・西東京バスケットボール交流会」が開催され、同地域の朝鮮初級学校バスケ部員が参加。同日に東京朝鮮第4初中級学校でも東京、埼玉、千葉の朝鮮初級学校低学年を対象にしたバスケ教室が催され、地域籠球団が子どもたちにバスケの楽しさを教えた。

 また大阪では8月、籠球団と大阪朝鮮高級学校バスケ部OBたちが、同校にバスケゴールを寄贈、兵庫では9月に行われた在日本朝鮮学生中央体育大会に出場する県下朝鮮学校バスケ部員たちを招いて焼肉を振る舞うなど、後輩たちのためのバックアップも活発に行われている。

 一方、九州地域で現在、協会作りのための準備が進められるなど、同胞バスケ愛好家ネットワーク拡大のための取り組みも行われている。

 康会長の思いは、「バスケを通じて、地域同胞社会を盛り上げること」だという。

 毎年、各地持ち回りで開催される在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会も、今回で35回目を数える。康会長は「大会を楽しんだ選手たちが今後、子どもたちを朝鮮学校に送り彼らがバスケの楽しさに触れることで同胞バスケ界ももっと盛り上がるだろう」と述べ、「継続は力なり」だと言葉に力を込めた。(茂)

 ※在日本朝鮮人バスケットボール協会ホームページ=http//ameblo.jp/kbba/

[朝鮮新報 2010.12.8]