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春・夏・秋・冬

 平壌のメインストリートを「アリラン」と書かれた段ボール箱を積んだトラックが走る。そんな光景をよく目にした。同じタイトルのマスゲームに数カ月間動員された学生らに贈られるテレビが梱包されていた。新しいテレビが茶の間にやってくる日を家族全員が楽しみにしている

▼朝鮮では「新品のテレビ」が羨望の対象となる時期が長く続いた。経済的苦境の中で買い替えは容易でない。「功労者に対して国家が特別に与えるもの」というイメージが浸透した。それが大きく覆されたという。本紙平壌特派員によると、今年に入り平壌市内のデパートで国産テレビが飛ぶように売れている

▼価格は1万〜3万ウォン、高額商品購入者は昨年の収穫で高収入を得た農民が多いという。支払いは新通貨で行う。朝鮮が行った通貨交換措置が「インフレ抑制」「人民生活安定」など所期の目的を達成するためには、人々の需要を満たすだけの商品が供給され続けなければならない

▼デパートで販売されるテレビは「愛国テレビジョン組立工場」の製品だ。操業は92年、その名が示すように在日同胞と縁が深いこの工場も長い間、生産がストップした。現在は朝鮮経済の回復軌道に沿って、年間30万台の生産能力を整えた

▼製品ブランドは「サムイルポ」と「タバクソル」。外資ショップで販売する外国産テレビではない。国営商店に商品があり、ウォンを使ってテレビも買える。通貨交換措置の「効果」が表れるのはこれからだが、大きな段ボール箱を抱えて歩道を闊歩する市民の姿は、時代の変化を感じさせる。(永)

[朝鮮新報 2010.1.22]