top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 「2012年」は意義深い年になるという。これまでも「強盛大国の大門をひらく」という目標達成の期限として語られてきたが、さらに新しいフレーズが登場した。その年を「自主統一と平和繁栄の里程標にしよう」との呼びかけだ。1月末、平壌で行われた会議でアピールが採択された

▼過去に1995年を「統一元年」にしようと夢を語る人びとがいた。民間レベルの統一運動は、それをスローガンに掲げた。北南のキリスト教徒は、分断の苦痛が50年続いてはならないとして毎年8月15日を契機に「共同祈祷」を行った

▼願いは叶わず、分断は続いた。しかし「2012年」の「統一里程標」は夢想家の言葉ではない。平壌の会議に参加したのは政党、団体の代表者であり「6.15共同宣言実践北側委員会」のメンバーだ。同委員会は南、海外地域にもある。幅広い連帯が運動の基盤だ。そのメンバーが、理由や根拠もなく目標達成の時期を特定することはないだろう。アピールには朝鮮の統一外交政策が反映されていると見るのが妥当だ

▼今年1月、朝鮮は平和協定会談開催を停戦協定当事国に提議した。朝鮮半島における戦争終結と政治・軍事的対立の解消は「統一と繁栄」の必須条件だ。平壌会議のアピールは対米関係の改善と並行して北南関係を大きく転換させるための工程表がすでに策定されたのではないかと感じさせる

▼朝鮮には、有言実行しなければならない絶対の決まりがある。「2012年」は、金日成主席生誕100周年の年であり、「強盛大国建設」と「統一」は主席の遺訓だ。(永)

[朝鮮新報 2010.2.10]