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朝鮮の平壌大劇場、中央裁判所、香山ホテルなどの建設でその名をとどろかせている「軍人建設者」たち。工事があまりにも早く的確なので、目撃者たちの間で伝説のように語られている ▼あるトンネル工事現場では「一般作業員が1年近くかかった作業量を1週間で終えてしまった」。ある農場では「1週間ほど出張にでかけて戻って来たら養豚所が立っていた」。新築ビルにエレベーターを設置してもらったある関係者は「工事が始まったと思っていたら知らない間に完成していた」と驚いていた。仕事を終えると礼も受けずに去って行く。そんな姿が伝説を膨らませている ▼朝鮮で注目されている熙川発電所建設を担っているのも98%が軍人だ。昨年、大規模なダムの基礎工事を数カ月で終え、「建設現場に流れる分と秒はそのまま飛躍と革新だ」と称えられた「熙川速度」の創造者たちだ。その中心には「従来なら10年以上かかった工事を2、3年で終わらせる」ために動員された精鋭部隊がいる。「彼らが歩けば道ができ、彼らが走ればビルが建つ」と称える人もいる ▼こんな標語がある。「兵士は食べるものがなくても耐えられるが、武器がなければ耐えられない」。ここでの戦闘は建設作業、武器は削岩機やハンマーだ。つまり、休憩より仕事、食料より作業道具を欲するという意味だそうだ ▼「主席の生誕100周年に首都を輝かせる」。有言実行の精鋭部隊が目指す完成予定は2012年4月15日「まで」ではなく「それより前」だ。「最高司令官の命令を無条件貫徹する」と意気込んでいる。(天) [朝鮮新報 2010.2.15] |