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春・夏・秋・冬

 3.1人民蜂起91周年に際してソウルで行われた記念式典での南朝鮮の李明博大統領の演説。国を奪い、解放後もきちんとした謝罪と補償をしていない相手に、「寛容と包容」の精神で新たな関係を築こうと訴えて、何を得ようというのか。日本のメディアは、「現政権の実用主義の対日外交を反映したもの」という南朝鮮メディアの報道を引用し、「評価」している

▼一方、民間レベルでも3.1人民蜂起91周年に際してさまざまな行事が行われ、統一実現のための行動をさらに積極的に行っていくことや「東北アジアの真の和解と平和のための『2010韓日民衆共同宣言」を日本大使館前で発表する催しなどがあった

▼労働新聞は1日、「日帝の3.1人民蜂起に対する鎮圧は、時効が適用されない特大反人倫的犯罪」であり、「91年前の血なまぐさい春を忘れず、その代価を勝ち取るだろう」と指摘。朝・日問題の基本は過去の清算にあることを再度強調した

▼「韓国併合」100年となる今年、日本の過去清算はよりクローズアップされるだろう。朝鮮人強制連行真相調査団が07年から行ってきた「歴史・人権週間」は、今年から「歴史・人権月間」と改称し、「韓国併合」100年をテーマに幅広い活動を行う

▼「高校無償化」の対象から朝鮮学校を除外しようとする議論も、もとをたどれば朝鮮に対する差別、べっ視の思想が底流にある。そこから目をそらし、「寛容と包容」を謳ったところで何の意味もない。朝鮮半島と日本、在日同胞問題のためにも、根本的な部分での解決が先決だ。(国)

[朝鮮新報 2010.3.3]