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春・夏・秋・冬

 朝鮮を力でねじ伏せることに固執する米国とそれに追随する南朝鮮と日本。最近のニュースを見ていると、この構図がはっきりと見えてくる

▼米国は6日、核戦略の指針である「核体制の見直し」を発表し、朝鮮とイランは核不使用の対象から除外されると指摘。9日には国務長官が大学での演説で、朝鮮が1〜6個の核兵器を保有していると主張した。核兵器を持っていることは認めるが、核保有国としては認めない。矛盾した米国の対朝鮮政策が明らかになったわけで、それでも強硬策にしがみつくのは、「核兵器を世界制覇戦略実現の柱にしている」(朝鮮外務省スポークスマン、9日)ということだろう

▼南朝鮮では、先月26日に発生した哨戒艦沈没と関連し、「北関与説」が保守系メディアを中心にまことしやかに報道されている。その一方で、相手側に対するすべての宣伝活動を中止することを確約した軍部間の合意を破り、朝鮮を誹謗するビラやビデオなどをばらまいている。金剛山観光でも、「立場固守」をうんぬんしながら、再開に向けた誠意ある態度をまったくとっていない

▼日本はといえば、自民党政権が強行した朝鮮に対する独自「制裁」の1年間延長を9日の閣議で決めた。政権交代をしても、対朝鮮政策は結局変わらないということで、「高校無償化」の対象から朝鮮学校を除外したのも、当初から計画されていたものだということがうかがえる

▼米国と南朝鮮、日本がいくら強硬に出ても、朝鮮を意のままにすることはできない。この事実はこれまでの経緯が如実に物語っている。(国)

[朝鮮新報 2010.4.14]