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太陽節に際して行われた社協シンポジウムで示唆に富む報告を聞いた。朝鮮経済をテーマに2012年に向けた政策の方向性が話された。メディアが繰り返す「デノミ失敗説」に対する反論もあった ▼平壌に滞在した大学の准教授や研究員、特派員の発言は説得力があった。彼らは国際金融市場を利用した経済インフラの構築、財政基盤強化と人民生活の安定向上を目的とした貨幣交換など最近、注目される大胆な措置は中・長期的な経済政策の一環であると指摘した。それを聞いて思い起こしたのは「強盛大国建設の黎明が訪れた」というフレーズだ。2006年頃から盛んに使われた ▼経済が「上昇軌道に入った」と公式表明された時期だ。1回目の核実験もあった。当時、国内の人々は「強力な戦争抑止力」により「経済復興の平和的環境」が整えられたと語った。経済発展は、国を取りまく政治・軍事的状況の推移と結びついているとの観点だ ▼今年、大きな成果として伝えられたビナロン生産の再開も、最初の構想が練られたのは「黎明」が流行語になっていた時期だという。いま、目の当たりにする「変化」は偶然ではない。未来を見据えた計画が、数年前から着実に実行に移されてきたということだ ▼政治、経済、軍事−朝鮮の政策は相互に連関しながら進んでいる。例えば、昨年の第2回核実験以降、国際環境と国家経済の好循環を生みだすべく積極的な外交方針が打ちだされた。朝米による「戦争終結」会談も想定内にある。「強盛大国の大門」に向けたラスト・スパートは始まっている。(永) [朝鮮新報 2010.4.23] |