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北南、海外すべての朝鮮民族が歓喜に浸った6.15北南共同宣言の発表から、間もなく節目の10年を迎える。この間、外国や南の保守勢力の妨害などによりう余曲折を経てきたものの、統一への流れは大きく、そしてゆっくりと大河のように進んできた。しかし李明博政権発足後は、時代が逆行するかのように北南間の緊張と対立の雰囲気が高まっている ▼李明博政権はこれまで、民間レベルでの北南間実務協議に関し、進歩的な団体メンバーの参加を一貫して許可してこなかった。11日に開城で開かれた6.15共同宣言発表10周年共同行事に関する実務接触でも、「進歩連帯」のメンバーには許可を出さなかった ▼6.15共同宣言実践南側委員会の関係者は、当局が「公共福利の阻害や秩序の維持」などを理由に「進歩連帯」のメンバーだけに許可を出さなかったことは理解できないと反発した ▼南当局は、メーデーに際して行われるはずだった北南労働者統一行事や、4月末に開催される予定だった日本軍「慰安婦」問題解決のための北南女性討論会なども阻止した。その一方で、米国との軍事演習を敢行したり、艦船沈没と北とを関連付ける世論を広げるなど、対決姿勢を貫いている。この期に及べば、李明博政権が「わが民族同士」の理念に沿って統一を実現しようなどとは、露ほども考えていないことは明らかだ ▼こうした状況から、これまで以上に統一運動の機運を高めていく必要がある。北南はもちろん、海外同胞もそれぞれの立場を生かし、節目の年を流れを変える年にしていかなければならない。(国) [朝鮮新報 2010.5.12] |