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春・夏・秋・冬

 総連第22回全体大会では、2012年までに在日朝鮮人運動の新たな全盛期を開くことが提起された。目的は「同胞の幸福と後代の輝かしい未来を保障する」ためだ

▼在日同胞1世たちは、民族差別と朝鮮人弾圧から同胞社会と民族教育を守り、総連結成、朝鮮大学校創立、帰国実現などを経て、在日朝鮮人運動の高揚期を開いた。背景には朝鮮戦争後、経済を復興させ国家の磐石の礎を築き、発展と飛躍を遂げた祖国の存在があった。「強盛大国」へと突き進む「朝鮮と歩調を合わせ」という標語には、こうした歴史的教訓が込められている

▼弾圧と差別は続いたが、民族教育と朝鮮学校を守るたたかいは大きく前進してきた。とくに青商会や学父母の学校支援、母親たちの子育てサークル、学校創立記念事業への卒業生の参加など、1世からの伝統を継承するための貴重な経験と教訓が得られた

▼全体大会ではこれらを土台にし、民族教育を突破口にして新たな全盛期を切り開くことが提起された。「民族教育網に初級学校適齢期の在日同胞子女の50%以上を網羅する」という具体的な目標も示された。過半数が民族教育を受けるとなれば、「同胞たちが民族的自尊心を抱き、希望と喜びに満ち溢れ、躍動感のある在日同胞社会の新たな姿」(大会報告)が見られる

▼同胞たちは、サッカーW杯に出場する朝鮮代表に、ベスト8に輝いた66年イングランド大会の再現「AGAIN 1966」を期待している。総連はより多くの同胞を「GAIN」(得る)し、在日朝鮮人運動を高い段階へと導く期待を担っている。(天)

[朝鮮新報 2010.5.31]