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春・夏・秋・冬

 いよいよサッカーW杯南アフリカ大会が開幕する。民族教育を受けて育った在日同胞選手が夢の舞台に立つ歴史的瞬間が刻一刻と迫ってきている。同胞の期待も日々ふくらんでいる

▼取材した大阪の同胞たちは、試合をどのように観戦するのかという話題で盛り上がっていた。2戦目のポルトガル戦は、日本時間21日午後8時30分から地上波で放送される。各地で朝青や青商会主催の観戦会が企画されている。「44年前のリベンジを」と、趣向を凝らした応援で同胞の熱い声援を現地まで届けようとしている

▼一方、ブラジルと戦う注目の1戦目は、契約が必要な衛星放送でしか放映されない。「家を開放してくれる同胞はいないのか」「インターネット中継はされないのか」と手を焼く同胞の姿があった。しかも、ブラジル戦は深夜(日本時間16日午前3時30分)に行われるので大きな声を出せない。試合前から早くもフラストレーションを溜め込む同胞もいる

▼どこか落ち着きのない同胞たちを尻目に、ヨーロッパで強化合宿を行ってきた選手たちは、順調に準備を進めているようだ。世界的に注目を集めている鄭大世選手は、ギリシャとの強化試合で2得点を挙げ好調をアピールした。練習の合間にはバーベキューも行われたようだ。現地からは選手のリラックスした様子も伝えられている

▼同胞が出場する歴史的な大会を本紙特派記者が現地から報道する。試合はもちろん、同胞選手を含む朝鮮代表の様子や大会の雰囲気を伝える。同胞が出場するW杯をホームページと紙面を通じて楽しんでほしい。(天)

[朝鮮新報 2010.6.7]