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日本では、「哨戒艦沈没は北の魚雷によるもの」という説が既成事実化しているが、果たして本当にそうなのだろうか。本紙でも紹介しているが、民軍合同調査団による調査結果を疑問視する声は国際的にも多く、南朝鮮国内では革新系のメディアを中心に調査結果に反論する意見が紹介されている ▼特別取材チームを組んで真相究明に力を注いでいる統一ニュースは22日、白椏で警戒勤務に当たっていた哨兵が、一貫して水柱を目撃しておらず、また見ることもできない状況にあったと陳述していることがわかったと報じた。入手した陳述書には、「水柱は見ていない」「霧が濃く、観測は不可能だった」と書かれているという ▼民主党の崔文洵議員は17日、米国在住の南朝鮮出身の教授が、民軍合同調査団による吸着物質分析結果の操作の可能性を指摘した内容の論文を国連に伝えると発表。参与連帯など南の市民団体では、これより以前に政府の主張に反論する書簡を送っている ▼アムネスティ・インターナショナルは17日、参与連帯への捜査に着手した検察に憂慮を示し、「基本的な表現と結社の自由を平和裏に行使する個人や団体に、『国家保安法』が恣意的に適用されている」と指摘した。南の43の市民団体も、「異なる思考を禁じる魔女狩り」だと強く非難している ▼「北朝鮮=悪」というのが「定説」の日本では、今回の事件について検証する必要はないのだろう。最近では、すべての面で思考停止となりつつある日本。このままでは東北アジア情勢が激変したときに対応できないのでは。(国) [朝鮮新報 2010.6.23] |