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春・夏・秋・冬

 W杯の興奮冷めやらぬ中、ドイツで開催されている20歳以下の女子サッカーW杯に出場した朝鮮代表は、3大会連続となる決勝トーナメント進出を果たした。準々決勝では、鄭大世選手の移籍先ボーフムで地元ドイツと対戦。強力な攻撃に抑え込まれ2−0で敗れた。それでもブラジルを破り、男子の「敵討ち」を果たしたことを喜ぶ同胞も多い

▼一方、男子代表の結果は残念だったが、同胞に大きな感動と勇気を与えてくれた。とくに在日同胞選手の活躍は、今でも至る所で話題に上っている。「在日の子どもたちに、夢に向かう道を作ってくれた」。その興奮は連日の猛暑に勝る熱を発している

▼朝鮮学校初級部の中央大会、「ヘバラギカップ」(バスケットボール)と「コマチュック」(サッカー)を控えた選手たちは、暑さに負けずひたむきに汗を流している。日本の全国大会進出を目指す神戸、東大阪の中級部サッカー部は地区大会を制した。東京、大阪、神戸の朝高ボクサーたちはインターハイに挑む。選手たちにとってはこの戦いが「W杯」だ

▼選手を支える教員、保護者たちも熱くなっている。1学期の終業式を終えたある学校では、大会に挑む子どもたちを力づけチームを支援するための「チャリティー焼肉」が開かれた。参加者は選手の親だけでない。卒業生や一般同胞もいた。その熱気は代表を応援する時と変わらない

▼熱中症やケガには気をつけてほしいが、朝鮮代表が見せたように、最後まで全力を尽くして戦い、そして応援してほしい。その活気あふれる姿が各地の同胞たちに力と勇気を与える。(天)

[朝鮮新報 2010.7.26]