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春・夏・秋・冬

 ソウル中央地方検察庁は27日、昨年6月に行われた韓国基督教協会協議会(NCC)の木曜祈祷会に参加した2人の牧師に対し、集会とデモに関する法律違反で罰金刑を課して刑事裁判に付した。これに対し南朝鮮の牧師たちは同日、記者会見を開き、「憲法が保障する信仰の自由と宗教的行為の自由に属する祈祷会を法で処罰することは、憲法上の自由を侵害するものだ」と強く反発した

▼牧師たちは、「李明博政権はキャンドルデモに対する弾圧を強化し、竜山惨事を通じて犠牲者を出しただけでは飽き足らず、神聖な宗教の領域、信仰の領域すら踏みにじろうとしている」「正義の具現のための宗教的時局祈祷会を法で規定することが嘆かわしい」などと南朝鮮当局の対応を非難した

▼問題となっている木曜祈祷会は、南朝鮮と米国間のFTA阻止と李明博政権を糾弾し民主回復のためにNCCをはじめとする基督教団体が開いたもの。検察はこの集会を「不法集会」として、集会に携わった13人の牧師たちに召喚状を出した。牧師たちがこれに反発したため、検察側は牧師たちを控訴し、今回の事態に至った

▼南朝鮮の大法院が6.15共同宣言実践連帯を「国家保安法」上の「利敵団体」に該当するという判決を下すなど、李明博政権発足後、南朝鮮社会では時代を逆行するかのように統一、民主勢力に対する弾圧が強まっている

▼政権発足当初、統一を望んでいるような発言を繰り返していた李明博大統領だが、政権維持のためにはなりふり構わない暴挙により、化けの皮が剥がれたというところか。(国)

[朝鮮新報 2010.7.28]