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春・夏・秋・冬

 「天安」号事件に関する米国と南の主張にロシアが異議を唱えた。「『北の魚雷攻撃』があった根拠はない」「哨戒艦は座礁後、機雷爆発で沈んだ」とソウルで発表された「調査結果」とは異なる主張を南の新聞が報じた

▼ロシアの専門家たちは現地で調査を行った。彼らは海底面に接触した「天安」号が航海能力に異常をきたし、「北の進入」に備えて南が設置した魚雷に触れた可能性があると指摘した。新聞にその内容が掲載されるとまるで意固地になった駄々っ子のように南の国防部は「反論」を試みた

▼国際社会は「北の攻撃説」に賛同していない。国連安保理は「北を非難すべき」という米国と南の主張を退けた

▼無理に理屈をつけて自分の意見や言い訳を通そうとすることを「強弁」という。策略が挫折した時点で頭を冷やし、疑惑の解明に取り組む姿勢を見せていれば、何とか面目を保てたであろう。今回の国防部の「強弁」ほど見苦しいものはない。ロシアという「第三者」の分析と見解を頭から否定すれば、偽証者の正体をさらけ出すことになる。道理の通らないことを言い張っているのは自分たちだと自白するようなものだ

▼現在、朝鮮は無実の罪を着せられた「被害当事者」として、国防委員会検閲団の現地調査を求めている。米国と南がそれを拒否し続ける理由はいわずと知れている。ウソをつきとおすために「合同軍事演習」のような「対北圧力」をかけてはいるが、しょせん悪あがきだ。核空母を動かし、爆撃機を飛ばしても事件の真相究明を求める世論が消えるわけではない。(永)

[朝鮮新報 2010.7.30]