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春・夏・秋・冬

 北南関係を破たんさせた李明博政権の反統一的策動を黙って見ていられず、6.15を生かして民族の和解と平和、統一に貢献するために命をかけて平壌を訪問した南の韓相烈牧師。20日、板門店を通じて帰還し、「国家保安法」違反の容疑で逮捕された。また、「証拠隠滅と逃走の恐れがある」として23日に拘束された

▼その容疑とは、「特殊潜入と脱出、通信、称揚、鼓舞」と「北側工作員から『駐韓米軍撤収と『国家保安法』撤廃のためのたたかいを展開せよ』という「指令」を受けたというもの。「国家保安法」が非人道的な法律であることは、アムネスティーをはじめとする国際的な人権団体の多くが指摘している。今回の「容疑」に関して言えば、南朝鮮当局の言いがかり、ヒステリー以外の何ものでもない

▼韓相烈牧師が常任顧問を務める韓国進歩連帯は当局の措置について、「浅はかな認識に苦笑いしか出ない」「北の各地を回って人々と会い、記者会見した内容などはすべて公開されている。隠滅する証拠などどこにあるのか」と強く非難した

▼これほど表現の自由や民主主義に反する事態が南朝鮮で起こっているにもかかわらず、日本のメディアは黙殺している。「北朝鮮を賞賛した罪で逮捕」などと短く報道しているだけだ。「容疑」の内容を伝えた場合、南朝鮮当局の非が明らかになるのを恐れてのことだろうか

▼たとえ南朝鮮当局が弾圧に躍起になり、日本のメディアが真実を隠しても、6.15によって生まれ育まれた朝鮮民族の統一への流れは、決して止まらない。(国)

[朝鮮新報 2010.8.25]