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上海万博の朝鮮館が人気を博しているそうだ。日本のメデイアは朝鮮の万博参加について偏向報道を繰り返し、隣国のパビリオンを訪れた中国の人々の感想を正しく伝えていない ▼万博開幕直後の5月上旬、金正日総書記が訪中した。中国の最高幹部、共産党の政治局政務委員9人すべてが出向いて総書記を歓待した。時を同じくして市民レベルでは歌劇「紅楼夢」の巡回公演が大反響を巻き起こした。朝鮮のピバダ歌劇団が中国の誇る古典文学を第一級の舞台作品として完成させた ▼万博主催者は、総書記の訪中が朝鮮館の来場者を増やす要因の一つになったと語っている。「朝鮮ブーム」はいまだ衰えていない。9月には万博会場で朝鮮館をメインとしたイベントが開催され、平壌の芸術団が公演を行う。「紅楼夢」を見逃した熱狂的な「朝流ファン」たちが大挙押し寄せることが予想されるという ▼朝鮮は2012年に向けてダイナミックな内外政策を展開している。今年後半は党代表者会議、党創建65周年など重要な政治日程が続き、平和協定締結という朝鮮半島の安保問題も浮上している。敵対国は朝鮮の意図を勝手に解釈し強硬策を続けているが、朝中両国は何よりも政策協調に重点を置いている ▼「伝統継承、未来志向、善隣友好、協力強化」という中国側の方針に、朝鮮も応えている。注目されるのは、万博の光景が示すように首脳外交と並行して市民レベルの交流が盛んになってきたことだ。幅広い分野の、さまざまな人々によって実践されるであろう新時代の協力関係が着実に築かれている。(永) [朝鮮新報 2010.8.27] |