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春・夏・秋・冬

 中国が朝鮮の路線を支持する立場を積極的に表明している。在中朝鮮大使と面会した温家宝首相は、44年ぶりに開かれる朝鮮労働党代表者会が「朝鮮の党、国家、人民にとって大きな意義をもつ政治的出来事」であるとして、会議の成功を祈願すると語った

▼胡錦濤主席をはじめとする中国首脳部の見解は、中朝関係の発展が両国人民に福利をもたらし、地域の平和、安定に寄与するというものだ。今年の2度にわたる金正日総書記の訪中は、朝鮮との協調体制を深めていくという中国の揺るぎない方針を世界に強くアピールする契機でもあった

▼8月の訪中は、大きなインパクトがあったようだ。すでに反応が出ている。米国務省は「北朝鮮の行動変化」を前提にしながらも「対話の可能性」に言及しはじめた。クリントン国務長官は党代表者会に注目しているとしながら、「われわれが何を期待し、6者プロセスを通じて何を提供できるのか、北朝鮮に明確なメッセージを伝えている」と述べた

▼「変化」の兆しが表れているのは朝鮮ではなく、米国だ。朝中の連携強化によって「戦略的忍耐」という米国の思惑は崩れた。いくら待っても朝鮮の路線は変わらない。従来の圧力政策に限界があることが確認された

▼哨戒艦「天安」号沈没事件など激動する情勢の中で朝鮮は守勢に陥らなかった。世界が注目する党代表者会を機に国際政治の新たな流れも生まれそうな気配だ。どの国も平壌の意向を見極めながら、外交を進めようとしている。まさに「政治・軍事大国」を自認する朝鮮の面目躍如だ。(永)

[朝鮮新報 2010.9.10]