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春・夏・秋・冬

 都内のいたるところで高層マンションが建設されている。多くの世帯が住んでいても入口は一つ。共用玄関にはオートロックが完備されている。面倒な訪問販売を追い払うには最適だが、訪ねて行く側からすれば大きなハードルだ

▼あるきっかけで同胞訪問活動に参加した。例に漏れず「ハードル」が立ちふさがった。「○○から来ました」。この一言で通してもらえるものと思っていたがそう甘くない。見知らぬ者が訪ねて来れば警戒するのも当然だ。声のトーンを上げ、カメラに笑顔を向け試行錯誤。「電話で済まそう」「案内をポストに入れて帰ろう」と何度も迷った。「訪問・談話」が基本スタイルの活動家の苦労が身に染みた

▼群馬朝鮮初中級学校創立50周年を迎え、同校記念事業実行委員会による卒業生訪問活動がいっせいに行われている。対象は北海道から九州まで1千人近い。直接会いに行くインパクトは大きいようで、10月24日に同窓会を兼ねて同校で行われる記念祝典へ向け、話題が広がっている

▼訪問する側にとっても大きな効果があるようだ。ときに厳しい言葉も浴びせられるというが、とくに初めて訪問活動に参加する人にとっては、同胞社会について考える貴重な経験になっているという。関係者の言葉も重みがある。「活動を通じて学校と同胞社会の将来を担う若手が育ってほしい」

▼すべての卒業生を対象にした訪問活動は、全国的に初めてではないだろうか。まさに原点回帰。学校や同胞社会への熱い思いを打ち明ける若者の姿に、「ハードル」も下がればよいのだが。(天)

[朝鮮新報 2010.9.28]