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春・夏・秋・冬

 「日本の行為は中国の領土・主権と国民の権利を大きく侵害した。中国は日本に謝罪と賠償を要求する権利があるのは当然だ」。中国外交部の姜瑜報道官は9月25日、このように述べ、漁船の船長を拘束した日本を厳しく非難した。「釣魚島およびその付属島嶼は古来より中国固有の領土だ」とも強調した

▼2010年度の防衛白書に独島を「日本固有の領土」と明記するなど、日本の歴史わい曲の動きが顕著になっている。中国漁船の問題では、「国内法で粛々と判断」(菅首相、9月25日)などと当初は強硬姿勢をとっていたが、態度を180度変えて処分保留のまま釈放とした

▼日本のメディアはこぞって「弱腰外交」などと政府の対応を批判。「中国がとんでもない国ということを見越して今後の対応を考えなければならない」などと、理性のかけらも感じられない主張が飛び出すまでに至っている

▼拉致問題を口実に、朝鮮に対する独自の制裁を敢行し続ける。それで効果がないと見るや在日同胞に対する人権じゅうりん、差別政策を平気で行っている国のメディアが他国を「とんでもない国」と罵る神経が理解できない。このままではアジアで孤立するということに誰も気づかないのだろうか

▼中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベージェフ大統領は9月25日、「第2次世界大戦終結65周年に関する共同声明」で、日本の中国侵略に触れ、次のように強調した。「中ロは、第2次大戦の歴史のわい曲、ナチスや軍国主義分子とその共犯者の美化、解放者をわい小化するたくらみを断固として非難する」(国)

[朝鮮新報 2010.9.29]