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闘う10代に希望を見る−まっすぐな眼差し

 今年は「韓国併合」100年に当たる節目の年だ。日本では朝鮮学校の「高校無償化」除外に反対して中高生はじめ多くの同胞、日本の市民が街頭活動を繰り広げた。

 一方、南朝鮮では「慰安婦」問題解決のため、日本の議会あてに立法を促す嘆願ハガキ送付運動を展開。南朝鮮には現在、83人の日本軍戦時性暴力被害者(申告者)が生存するが、慶尚南道だけでも20余人が申告、そのうち生存者はわずか9人という。運動を推進する慶尚南道の統営・巨済・昌原市民会と女性団体は25日、被害者のハルモニたちと共に日本を訪問する予定だ。

 この運動には現地の中高生らも積極的に関わっている。これまで3510通のハガキが市民会に寄せられ、そこには、「ハルモニ! 元気を出してください! 見えない所でいつも応援しています」「『慰安婦』問題がはやく解決されてハルモニたちが喜ぶ姿を見たいです」などと綴られていた。

 子どもたちは、日本の過去の過ちを正し、人間の尊厳を回復するとともに、これから先、二度と同じ過ちを繰り返さないことを求めている。事の本質をまっすぐ見つめる10代の叫びに日本政府はどう応えるのか。(潤)

[朝鮮新報 2010.11.19]