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〈リレーメッセージ×私たちのビジョン〉 民族教育にコミット

洪勝之 京都府青商会民族教育支援委員会委員長 京都・南 39歳

 京都府青商会では、それまでの「ウリハッキョ支援委員会」を昨年7月の第11期総会を機に「民族教育支援委員会」に改称した。青商会世代がウリハッキョの問題により幅広くコミットしていくためだ。

 11期から京都朝鮮中高級学校の教員を教育アドバイザーとして招き、毎月の幹事会で現場の生の声を伝えてもらっている。また南地域青商会では、昨年9月の総会1部で「教育講演会」を開き、対策委員会としても10月に京都中高中級部教員との懇親会を開催した。

 これまでも青商会では、民族教育サポートとして、チャリティーゴルフコンペの収益などで新入生に制服をプレゼントするなどの活動を行ってきたが、より実質的な貢献をしなければならないと感じている。小学校年齢期の子どもを持つ親には青商会世代が多い。ネットワークを強めることで児童数増加に貢献できるはずだ。

 京都では、各地域青商会に設けた「民族教育支援部」が中心となり、児童募集などでも積極的にアプローチしている。同世代の同胞青年に民族教育のすばらしさを伝える意義は大きい。教員らが各家庭を回りながら朝鮮学校への入学を勧めているが、会員たちが教員と保護者の橋渡しをしてあげることも大切だ。教員らと青商会がタッグを組み、学校の問題に取り組むことが求められている。

 また府青商会では今年、京都中高中級部3年生を対象にした泊まりがけの催しを企画している。京都でも高校進学とともに日本学校に通う子どもたちが多い。しかし、子どもたちの話に耳を傾けると、彼ら自身、迷いながら日本学校を選択しているという。友人同士で夜を明かしながら、しっかりと自分たちの思いを語り合ってほしいという願いからこの企画を進めている。

 ウリハッキョにはまだまだ「できないこと」があるかもしれない。でも、ウリハッキョだからこそ「できること」がもっとたくさんある。

 朝鮮学校を守るためには、同胞社会全体のサポートが必要だ。

[朝鮮新報 2011.1.12]