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東京各地で朝・日親善の集い 地域住民として手携え

 東京の各地で民間レベルでの朝・日親善を深めるための新春の集いが相次いで行われている。

■墨田

墨田区での集いには、多くの日本市民が参加し、地域交流の必要性が話された

 「2011年墨田朝・日友好親善新春の集い」が7日、曳舟文化センター(東京・墨田区)で行われた。総連東京都本部の黄明委員長、東京都商工会の柳忠満理事長をはじめ、地域同胞らとともに、衆院議員、都議、区議、自治会、町内会など各界各層の日本市民約100人を含む170人が参加した。

 集いではまず、総連墨田支部の李明光委員長があいさつした。李委員長は、「高校無償化」問題や朝鮮学校への補助金を保留している東京都の方針について言及、「子どもたちは朝鮮学校で民族の言葉や歴史を学びながら、地域社会、国際社会で活躍することを目指している」と訴えた。また、日本政府が平壌宣言に則って朝鮮との政府間対話を再開することを願うと述べ、まずは民間レベルでの地域交流を深めることこそが、朝・日間の関係発展の出発点になると指摘した。

 来ひんを代表してあいさつした山崎昇区長は「墨田での日朝親善の集いには長い伝統がある」と述べながら、同じ地域に暮らす住民として、互いが手を携え協力していくことが大切だとし、これからも交流を積み重ねていきたいと話した。

 また、集いでは衆院議員、都議、区議らが発言。区内に、今年末に竣工が予定されている東京スカイツリーに象徴されるように、外国人が多く訪れる国際都市として発展するためにも、多文化共生社会を築いていくためにも、同じ区民として地域の国際交流をしっかりと行っていく必要性などが話された。

 昨年よりも40人以上参加者が増えた今年の集いでは、東京朝鮮第5初中級学校舞踊部や東京朝鮮歌舞団の公演が披露されるなど、終始なごやかな雰囲気で行われた。

 また、集いの実行委員会から墨田区社会福祉協議会に車椅子が贈呈された。

■大田

 「2011年朝・日友好新春の集い」が2日、大田区産業プラザPiOで行われた。同胞と都議、区議と各団体関係者を含む日本市民ら約130人が参加した。

 来ひんとしてあいさつした日朝友好促進大田区議会議員連盟の古山まさ子会長は、「『無償化』の問題は、教育的見地から見てもおかしいと思う。学びたい、社会に貢献する人材になろうとする生徒の声が、政府に届いてほしい」と話した。

 日本共産党東京都議会のかち佳代子議員は、「さまざまな政治的問題は、対話によって解決されるべき。現在、東京朝鮮第6初級学校を含めた都内の朝鮮学校への補助金が留保されているが、絶対にこのような状況を許してはならない」と述べた。

 主催者を代表して総連大田支部の林柱烈委員長があいさつした。

 林委員長は、「大田区は全国の自治体に先立ち朝鮮学校に対する補助金支給を始めた、まさに朝鮮学校支援の先駆者的な存在。大田区から、朝鮮学校への法的助成制度への理解が広がっていくと信じている」と話し、「朝鮮半島情勢が好転し、朝・日の国交正常化実現のため、これまで以上に日本の友人たちと深い交流を行っていきたい」と呼びかけた。

 参加者らは、終始なごやかな雰囲気の中で、地域での朝・日友好発展にいっそう努めていく決意を新たにした。

 東京都内ではこれまでに葛飾、新宿、城南、荒川、台東、北、豊島、練馬の各総連支部が主催した新春の集いが行われた。

[朝鮮新報 2011.2.10]