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東日本大震災 津波被害地域の安否確認対策


朝鮮学校で避難生活

 東北地方を中心とする広い地域を襲った東日本大震災と津波で同胞たちも大きな被害を被った。

 宮城、福島、岩手をはじめ、津波被害が大きかった東北の沿岸部にも同胞たちが居住している。被害の規模が大きい地域では13日も、専従活動家たちが安否が確認されていない同胞たちのための対策を立てている。

 宮城県では、気仙沼市をはじめ津波被害が大きかった海岸地域に住んでいる同胞たちとは13日現在、連絡を取れていない状況だ。また、交通止めのため、活動家たちも立ち入れない状況だという。

 一方、東北地方の各朝鮮学校では、生徒たちと学父母たちの安否は確認された。人的被害はないという。

 13日現在、総連宮城県本部管下の活動家たちと学校の教員、生徒らと同胞たちは、東北朝鮮初中級学校の寄宿舎や周辺の避難所で生活を送っているが、負傷者はいないという。彼らは、薪を焼やしたり石油ストーブで暖を取って寒さをしのいでいる。

 総連本部会館と学校の建物も被害にあったが、活動家たちと教職員たちは、「同胞のためにやれることはすべてやろう」という一念で団結し、奮闘している。学校の教職員たちが食事をまかない、同胞たちに配っている。仙台市内で焼肉店を経営している同胞は、弁当を作り提供しているという。

 東北初中は、13日現在、電気、水道などのライフラインが断絶されている。近くに設置されている電子塔が倒れ、携帯電話もつながらない。停電が続き、コンピューターも使えず、電子メールの送受信も不可能だ。情報交換が必要なときは、仙台市内まで代表者が出向き東京をはじめとする他の地域に現地の状況を知らせている状況だ。

 現地では、食料品と車のガソリンが不足しているという。

 朝青東北地方委員会によると、東北地方全県の朝青員たちと連絡が取れたという。

[朝鮮新報 2011.3.14]