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東日本大震災 北海道から宮城、岩手に救援物資


東北地方を一斉に救おう

北海道青商会の崔英学幹事長(右)が弟の東北初中の崔志学教員に救援物資を手渡した。

 北海道の同胞たちが一斉に救援活動に取り組んでいる。同地域の活動家と同胞たちは、16日に対策委員会を開き、即座に動いた。

 17日、第一陣として、総連函館支部、札幌支部の代表らが岩手県に入り、衣類や日用品、食料品などを手渡した。岩手県の同胞たちに対する他県からの救援は、これが初めてだった。

 また、18日に第2陣として、北海道青商会と朝青北海道本部の代表らが食料品などを、同胞たちが避難生活を送る東北朝鮮初中級学校に届けた。

 北海道の同胞たちにとって、東北地方との因縁は深い。40歳以上の北海道の同胞たちの中には、東北初中高(当時)に通った人が多い。また、現在、東北地方で働く北海道の同胞たちは少なくない。

 朝青北海道本部の金成進委員長は、「北海道の同胞たちの思いを込めて、被災同胞たちの要求に応え牛肉と野菜などの食料品を持ってきた」と語った。

 また、北海道青商会の崔英学幹事長によると、カップラーメン100個を持ち寄った同胞、「一人一つ」という規定のある物品などを手分けして購入した分会などをはじめ、北海道の同胞たちは、一斉に 救援活動に取り組んでいると述べながら、「困難をともに乗り越えましょう!」と呼びかけた。

 安福洙さん(53)のアボジは、大震災による緊急患者が増え、入院中の病院を出ることになってしまったが、余震のため仙台市内にある自宅に帰ることができないという。安さんは、アボジを東北初中に避難させ、毎日のように両親の顔を見に学校に訪れている。

 北海道から救援物資が届けられたという知らせに、同胞たちの相互扶助の精神に感動を抑えきれない様子だった。安さんは、「現在、アボジは元いた病院に再入院するために順番を待っている。宮城の同胞たちは、復旧に向け奮闘している。そんな中、こんなにたくさんの 救援物資を届けてくれたことに心から感謝している」と語った。 (李東浩)

[朝鮮新報 2011.3.18]