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神戸朝高連合同窓会が総会 ネットワーク化、同胞社会の柱に

 神戸朝鮮高級学校連合同窓会の総会が2月12日、同校で開かれ、11期から52期までの期別代表らが参加。新しい役員と会則が発表された。同会の会員資格は「神戸朝高に籍を置いたことのあるすべての期の同窓生」。同会では今後、帰国者も含む1万人の同窓生のネットワークを強化し交流を促進するとともに、活躍する卒業生の表彰、民族結婚支援、学校チャリティーなどを行っていくという。

ブランド意識高め

連合同窓会の事業構想と決意を語る金星七新会長

 総会に際しあいさつした総連兵庫県本部の盧武鉉委員長は、東日本大震災による同胞や学校の被害状況について報告し、被災同胞支援運動への協力を呼びかけた。

 兵庫同胞の民族圏を拡大しネットワークを強化する上で、同校卒業生の役割が非常に重要だと強調した盧武鉉委員長は、連合同窓会が母校を愛する卒業生らの気持ちを結集し、学校と民族教育の発展に貢献するよう期待すると述べた。

 続いて、事務局から活動報告があった。1974年結成以来の活動について振り返りながら、昨年の学校創立60周年記念事業に多くの卒業生が賛同したことで、記念事業を成功に導くことが紹介された。そして、連合同窓会が行う事業が学校の発展、同胞社会の活性化、同窓生の生活支援に大きな役割を果たすことがあらためて確認された。

 金星七新会長(16期)は、兵庫同胞社会を活性化するには、柱となる1万人の同窓生のネットワーク化を進めなければならないと強調。「卒業生らの母校への誇りを呼び起こし、無縁社会と言われる現代社会の弊害にかからないような温かいネットワークを築いていこう」と呼びかけ、会長として率先して事業にまい進する決意を語った。

 新会長は、朝鮮に帰国した同窓生との交流、民族教育を促進する出会いの場の提供、社会で活躍し母校の名をとどろかせた卒業生らの紹介と表彰などの事業構想についても語った。

 同級生の千隆年副会長は、「音楽家、スポーツ選手、学者、企業家などさまざまな舞台で活躍する卒業生を発掘し、広く紹介することで、神戸朝高のブランド意識を高めていきたい。卒業後の人生でいろいろな選択を迫られるものだが、そんな時こそ民族心と母校愛が発揮されるようなブランドにしたい」と述べた。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.3.19]