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東日本大震災 チャリティー金、救援金に

東大阪初級の保護者、関係者ら

コンサートの収益金は、全額被災同胞への支援金にあてられた。(写真は、東大阪商工会の金原賛理事長による独唱「ニルリリタリョン」)

 東日本大震災により被災した同胞たちを救援する動きが、各地で活発化している。

 12日、大阪府東大阪市のイコーラムホールで行われた東大阪朝鮮初級学校の保護者によるチャリティーコンサート「春風にのせてV」(主催=東大阪朝鮮初級学校、後援=教育会理事会、アボジ会、オモニ会)の実行委員会は、売上げを全額、被災同胞への義援金にあてることを決めた。

 実行委員会は、コンサート当日にも受付に募金箱を設置。公演中の舞台でも観覧客へ被災者への救援活動を呼びかけた。

 音楽大学出身や現在音楽活動を行っている保護者らが出演し、声楽と楽器演奏を行う同コンサートは、4年前から2年に一度ずつ行われてきた。過去2度にわたるコンサートで集めたチャリティー金合計70万円を使い、マリンバとパソコン5台、そして図鑑を学校に寄贈した。

 3度目となるコンサートは、同胞や学父母、日本市民、無料招待された学生、園児ら合わせ260余人が観覧し、チャリティー金22万円を集めた。

 実行委員会では、学校と出演者、教育会理事らとともに、今回の収益金の用途を検討したが、被災生活を送る東北同胞たちのために使うことで意見が一致したという。

 韓哲秀実行委員長は、「学校の財政問題も厳しいが、テレビで被災地状況を見ると想像以上にひどく胸が痛かった。少しでも被災同胞の助けになれば」と語った。また、韓実行委員長は「日本各地にいる同胞は、いつもひとつに繋がっている。被災同胞たちには、気持ちをしっかり持って困難を乗り越えてほしい」と続けた。

 実行委員会では現在、東日本大震災で被災した同胞たちのために独自でチャリティーコンサートを行おうと準備活動にいそしんでいる。(周未

[朝鮮新報 2011.3.24]